2012年4月2日月曜日

独占の毒船は浮沈艦

愛煙家には歓迎すべき場所です
 独占企業の弊害は、福島第一原発事故における東京電力の後始末が、ソレを証明しています。結果的に税金の充当で始末することになるのでしょう。日本たばこ産業(略称 JT)は、日本たばこ産業株式会社法に基づいて、1985年4月1日に設立されました。タバコの独占的販売だけでなく、医薬、食品、飲料の分野にも進出中です。JTの前身は日本専売公社であり、1985年4月1日に業務が継承されました。特別法の「日本たばこ産業株式会社法」では、全株式の半分以上の株は国(財務省)保有としています。そう、純粋には国お墨付きの特殊会社であり、純粋な意味での民間企業ではありません。案外、コレを知らないヒトは多いです。

店内では試飲キャンペーンを実施するときも
 JTに適用される“たばこ事業法”では、国産葉タバコの全量買取契約が義務づけられ、だからタバコ製造の独占を認めるとしています。まさにタバコに関しての独占企業ですね。JTでは、ソレだけでは喫煙者が減る一方で、高給を維持できません。だから、医療、食品、飲料などにも進出しています。背中に国があるならば、激安商品を出して民業を圧迫することもできそうですが、わはは、さすがにそんなえげつない手法は取っていません。結果、全売上高の7割以上はタバコに依存しています。タバコ事業は海外に進出もしていますが、税収確保のために簡単に値上げするように、赤字事業になったら税金で補填されますよ、きっと。

中央通りを眺めながらぷか~もオッケー
 1999年にR.J.レイノルズ・タバコ・カンパニーの子会社RJRインターナショナルを買収しJTインターナショナルを設立しました。同社を含めた販売シェアは世界第3位で、2007年には英ギャラハーを買収して世界2位のブリティッシュ・アメリカン・タバコに迫りました。JTの収益は、もはや海外消費の上昇で賄っていると言えそうです。JTの2010年の売上高を見ますと、食品が19.9%、国内たばこが31.1%、海外タバコが45.8%、医療が2.2%です。民業との競争では、成功しているとは言えないようです。2001年までの「バーガーキング」はJTの武士の商法でコケて、ロッテリアに買ってもらったくらいです。

 画像にあるように、アキバの中央通りには「SMOKING ROOM」があり、お隣りのマッドのMCが自動ドアが開くたびにノイジーですが、路上喫煙罰金のアキバですから、愛煙家には歓迎すべき場所です。JTのサービスと言えばサービスでしょうが、なあに、この程度はやって当然と小生は指摘します。純粋な意味での民間企業ではないJTは、愛煙家から“見えない税金”を収奪している元締めであり、社員の平均年収はトップクラス。天下り先を作り日本全国のたばこ自販機にタスポカードを導入させるという身勝手システムの暴挙も実施しました。“有害品”を販売しても罰せられないこと、原子力発電所がバラ撒いた放射性核種と同質です。独占の毒船は浮沈艦のようです。


ブログ長続きのモトになる小生デパート【島川言成のメッケたぞ!】でお買い物してください

0 件のコメント: