2011年10月1日土曜日

価格.comで超有名店の仲間入り


価格.comで有名なPCボンバー
 インターネットは流通革命も起こしました。ソレまでメーカー・卸し・小売といったモノの流れがありましたが、現在ではメーカーがECサイトを持つことがフツーとなり、小売もリアルショップを持たずとも、ビジネスを成立できるようになったのです。この流れに乗れなかったアキバの老舗は淘汰され、「価格.com」で有名になった店舗には、日本全国から注文が舞い込みます。小生はネットの流れに乗ることを、銀行から出向していた専務に進言しました。「そんなどこの馬の骨とも分からんものに投資できん」と却下されましたっけ。
 
 だからかどうかはともかく、小生が勤務していた場所は、現在、ドンキに変わり、過去の仲間たちの足取りを、ほんの少し知るばかりとなりました。インターネットに乗ったショップのなかに「PCボンバー」があります。ココを運営するアベルネットの創業は1998年1月、ちょうど、ECショップが全盛を迎える時期です。創業翌月にはネット販売を開始し、固定費を抑制しながら業績を拡大させました。創業翌年の年商は27億円! このときの社員数はわずか5名に過ぎません。アタマを使えば、好立地でなくとも成功できるのです。


トレカまでがこの安さ
 現在、「PCボンバー」を運営するアベルネットの本社は、秋葉原と御徒町の中間の場所にあります。ココに移転したのは98年7月だったと記憶しています。ヨドバシアキバ、ビックカメラ、ヤマダ電機のようなステーションサイドビジネスもありますが、デフレ不況・円高不況が長引いている昨今、固定費が高い場所への出店はボディブローのように効いてくるはずです。「PCボンバー」の戦略は、固定費抑制分を価格に反映させ、常連客をつかんでいるのです。電気街に中古専門店を出店していることをご存知のヒトがいるでしょう。


 小売ビジネスは成功すると多店舗展開を開始します。実はコレでデスバレーに入ってしまうショップが多いのですが、「PCボンバー」は、同じ轍を踏まないと思います。原点である固定費抑制と売価設定の最適化を崩さないと、小生は考えています。2004年12月には「PCボンバー大阪店」(現大阪ボンバー)を、2008年9月には「仙台ボンバー」を、2009年7月には「博多ボンバー」をオープンしました。もちろんECショップも健在です。2011年2月決算では、年商が246億円、社員数は80名です。どこまで成長するか、要チェックです。




デフレ不況に喘ぐ小生を救う【島川言成のメッケたぞ!】でお買い物してね!

0 件のコメント: