2011年10月28日金曜日

アキバの奥深さが分かる場所


世界の人々に驚愕を与えるm’s
 アキバには何人もの革命児がいます。ただし、成功するとアキバから出ていっちゃうヒトも多いんですけどね、ソフマップの鈴木慶さんみたいに。明神坂下近くに本社を構える株式会社ガーデンの代表取締役・中田義実さんは、ずっとアキバを革命し続けて欲しいと思っているヒトです。「えっ、そんな社名の会社、アキバにあったっけ?」と質すヒトがいるでしょうね。たぶん、そんなアナタも、同社が経営するショップの前を歩いたことがあると思います。何せ、秋葉原駅から万世橋警察署の位置を教えるとしたら、おとなのデパート「m's」がランドマークなのですから。駅から徒歩数10秒!
 
アキバはヒカゲをヒナタにする
 おとなのデパートとは、かつてはおとなのおもちゃ屋と呼ばれていた、どちらかいうと、フツーの社会と距離を置いた日陰ビジネスです。アダルトグッズという名称もありますね。通常の出店立地は、新宿・池袋・新橋あたりの路地裏にあり、後ろ暗く店舗を開いています。世間と隔絶するかのような店内に入ってくるお客さまも、世間様、すまねーだ、でもココ(どこ?)が求めるんだってな態度です。闇社会の方々が関係するビジネスという噂は、現在でもあります。ところがですね、アキバの奥深いところは、そんな日陰のお店をお日様の下に連れ出すのです。「m's」は、まさに、常識破りの店舗なのです。


 小生が驚くのは、「m's」に入店するカップルの多さ・明るさです。仲良し男女が、オナホール、バイブレーター、ローション、コンドームなどを手にして、笑い合っています。以前、蔵前の玩具卸店でレクチャーされましたが、日本の製造業が世界で最高評価を受けるのは、アダルトグッズの品質の高さにあるそうです。ブラックジョークかと思ったら、本当の話らしいですね。考えてみれば、ヒトに安全で、しかも壊れにくいモノでなければならない商品なのです(壊れたら大変なことになります)。日本の小型モーターの高品質ぶりは有名ですが、アダルトグッズの開発元は、そうした企業の周辺にあります。


外国人観光客も記念撮影
 さて、おとなのデパート「m's」がアキバに貢献した功績は、同様な店舗が中央通りに出店したり、外国人観光客のハートに衝撃を与えただけではありません。東証一部上場ショップにもアダルトグッズ売場を設けさせたことにあります。アダルトグッズが裏モノだった時代、知れた単位でのビジネスでしたが、「m's」ビジネスモデルが構築されてから、いわゆる量販ビジネスに変貌したのです。あまりに日本のアダルトグッズが快感を与えてくれるので、箱単位で購入する外国人が数多くいます。道徳心に溢れたヒトには不快な今回だったかも知れませんが、アキバの奥深さの方を優先したと理解してください。



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