2011年7月14日木曜日

持っているヒトがアキバを囲い込む

70億円と推定されるチョムチョム秋葉原
 処理速度の改善が個人投資家をマーケットから離れさせています。東京証券取引所が、2010年1月4日、大発会から、富士通が構築した株式売買の新システム「arrowhead(アローヘッド)」を稼働。同システムは、注文・約定・注文といった取引情報を異なるサーバー上で三重化処理。注文応答時間や情報配信スピードの高速化を実現させました。ネット取引の普及や金融技術の高度化に対応し、東京市場の国際競争力を強化するはずでした。やっと欧米並みのマーケット取引を実現することができたのです。

 arrowheadの注文処理高速化は、従来の顧客注文情報がマーケットに送信され、1つの取引処理が完了するまでに2、3秒のタイムラグを、5ミリ秒に変貌させました。さらに、各種の情報配信は3ミリ秒です。ミリ秒単位の高速性の実現は、欧米で主流といわれるコンピューター自動売買取引などにも対応させています。コレで東京市場への資金流入の拡大につながれば、当初の目的を果たせたことでしょう。ところが、外資ファンドはともかくも、個人投資家はコレに対応できなくなったのです。反証する事実がアキバで発生しています。

170億円らしいAKIBAカルチャーZONE
 注文・約定・注文といった基本板などの取引情報を三重化したサーバー上での処理に対応させたバックアップセンターも構築します。コレで広域災害が発生しても24時間以内の復旧ができるようになりました。さらに、常にピーク値の2倍のキャパシティを確保し、必要があれば1週間程度で拡張できるようにもなりました。情報の透明性から見て、複数気配情報を上下5本から8本に拡大し、全銘柄のすべての注文情報をリアルタイムで配信できますおお、凄いことではないか! そう想定したはずだったのですがねぇ。
 
 結果、一般投資家だけでなく、すべての市場利用者はリアルタイムで注文・気配情報を入手、取引できるようになったのです。新システムの稼働は、最適プログラム取引を進化させましたが、このプログラム取引への最適化を図れたのは、いわゆる機関投資家が大半でした。ジェイコム男こと、個人投資家の象徴的存在だったB・N・F氏(小手川隆氏)は、コレでは儲からないと判断した模様です。同氏は90億円で「チョムチョム秋葉原」 のオーナーになっていましたが、170億円現金買い(!)で「AKIBAカルチャーズZONE」も確保したようです。

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