2011年6月17日金曜日

アキバの風評被害店

アキバを代表する免税店のアッキー
 福島第1原発事故以来、アキバの免税店には閑古鳥が啼いています。ソレを裏打ちするかのような発表が、6月16日、日本政府観光局(JNTO)から出ました。5月の訪日外国人旅行者数は前年同月比50.4%減の35万8000人であり、原因は東日本大震災や福島第1原発事故による影響と推察しています。減少率は4月の62.5%より縮小しましたが、単純推計すれば、この分だけ免税店の売上高は減ったと考えられます。タカラダ、アッキー、ソフマップなどの免税店に同情するばかりです。
 
 もちろん、5月だけを見れば、過去最大の落ち込みです。訪日外国人を地域別で見ると、韓国からが8万4100人(前年同月比58.3%減)、台湾からが6万8000人(同40.4%減)、中国からが5万8700人(同47.8%減)、米国からが4万800人(同37.8%減)となっています。とくにアキバにとって痛いのは、韓・台・中の御三家訪日観光客の激減です。街中が騒々しくなることをガマンしても、彼らがアキバに使ってくれる金額が一番大きいのです。ちなみに、主要15カ国・地域は全部減少。

閑古鳥にはワゴンセールで対応の店頭
 風評被害にも等しかったのは福島第1原発事故に関する、政府や東京電力などの嘘だらけの発表でした。海外メディアでは、津波で電源を喪失した福島型原発は、数時間でメルトダウンに陥ると指摘しましたが、「いまのところは」の枝野官房長官の発表は、メルトダウンを無視。ショックは3号機の水蒸気爆発映像が動画配信サイトから流れたときです。主要国・地域は日本への渡航自粛・延期を勧告しました。現在は少しずつ緩和傾向を見せ、訪日団体ツアーも5月から主要9カ国・地域で一部再開しましたが、まだ知れた数です。

 はっきり指摘できるのは、原発事故が収束するまで、アキバの免税店が持つかどうかです。中国人相手に利益をあげようと考えたからソフマップは免税店を設けたのです。他の免税店も外国人店員を雇用したのです。ショップ経営は「来店客数×単価」が基礎にあります。肝心の来店客どころか来日客を激減させられたアキバで、現在、目立つのは、中学生や高校生たちのキョドった行動です。平日では午後から、土・日・祝日は一日中、ゲーセンからドンキ、中央通りに裏通り、キョドグループが目立ちます。

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