2010年11月14日日曜日

見るテツならばヨダレを垂らしそうなレストラン

万世牧場は見る鉄を嬉々とさせます
 アキバで働きはじめたとき、万世橋の秋葉原寄りの角は魔窟のような萬世ビルが、橋を渡れば老朽化した「肉の万世」がありました。魔窟・萬世ビルは、真偽は不明ですが、湾岸戦争時代、イスラム系の企業が入居していて、武器に転用できる電子部品を電気街で調達しては輸出していたという噂を聴いたことがあります。同地を買収したのがザ・コン景気に酔っていたラオックスでした。Laoxデジタル館が建ちました。電気街で働く店員たちは、「アソコじゃ無理だろう」と話していました。道路を一本隔てただけで、アキバ感覚が薄らぐ場所でしたから。ラオックスが中国企業傘下になる前の話です。
 
 このビルは、それ以前にバブル時代を象徴するような本店ビルを建てた肉の万世には、いい迷惑だったことでしょう。上階に行けば行くだけ値段が高くなるレストランビルは、景観も売りでした。過去にご案内したかも知れませんが、ココでは、奢りでも自腹でも食事しています。小生は、総武線・中央線・山手線と中央通りを一望できる焼肉レストラン「万世牧場」からの眺望が好きなのですが、デジタル館の経営状態の悪化が、その眺望価値を低減させたと断じます。せっかく中央通りを一望できる右側が、パチンコ店と居酒屋が集中するビルに転じたのですから。万世橋駅跡が再開発されれば、ますます眺望が悪くなるでしょう。
 
上の写真の1階に「モーブーカー」が写っています
 肉の万世で目立つのは、ビルのてっぺんにも飾られている赤い牛の笑った顔ですが、戦後のココは電機部品商の鹿野無線でした。精肉・コロッケ商に転生したのは1949年のことです。不景気に強いのは飲食業と判断したようです。アキバに出入りするヒトたちの腹を満たす作戦は成功しました。どこかの格安ステーキ屋と違い整形加工肉を使わない万かつサンドは、あちこちのランドマークだけでなく、2010年11月19日にグランドオープンした「アトレ秋葉原1」でも、ドンキ1階でも売られています。また、食肉卸売業、レストランチェーンなども営んでいます。秋葉原本店ビルの8階にはイベントフロアもあり、メーカーが発表会やパーティなどを開くことがあります。安く飲みたければ地下へどうぞ。

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