2010年10月19日火曜日

アキバで一番でっかい「P」

 アキバで一番大きな「P」だと思われるドンキ壁面です。わはは、もちろん駐車場の広さではなく、壁面文字の大きさです。先日の当ブログに「喫茶タニマ」をご案内しましたが、その反対側のドンキ壁面にあります。画像でもお分かりのように壁面広告主を募集中です。このビルは小生も勤務していた場所ですので、内部の構造は知っていますが、ミナミ無線電機の現役店員時代、こんなところに壁面広告を出させるという発想はなかったですね。というか、一度、提案をしてみましたが、商工中金から出向してきたA専務に却下された苦い思い出があります。「そんな微々たる売上は要らん!」ですと。


 微々たる金額でも売上は売上です。マイナスよりプラスのほうが良いに決まっているのですが、ミナミが資産バブルに酔っ払っていた時期と重なりますから、あんな発言になったのだと理解しています。プラザ合意後、アキバには何人ものバブル紳士が誕生しました。ミナミの社長(故人)は銀行マンに乗せられて、ハワイのゴルフ場は買うわ、ラスベガスのカジノは買うわ、西ドイツのお城は買うわ、館内にダリの美術館は作るわ、という時期でした。円の価値が毎日のように高くなり、双子の赤字に悩んでいた米国内の不動産に投機マネーが集中しました。イマと似ています。


 現在もドンキを正面から見たら分かると思いますが、このビルの正面入り口は、実は上野寄りでした。ということは、正面から見ると、ビルの模様にもなっている斜め線が、先に行くほど下がってしまうことになります。アキバで働いていた旧知は、「普通は右肩上がりの模様にするでしょうに、何か気味が悪い感じがするなあ」と話しました。この推察は見事に当たります。バブル崩壊から資産価値は大暴落。海外資産を売ってもどうしようもない財務状況に陥落です。あの当時、ドンキのように駐車場の壁面までも収益に変えようとする経営陣だったら…あとの祭りですね。

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