2010年9月26日日曜日

料理屋も買いに来るおでん種

画像をクリックして拡大してください。ビルの
谷間にある老舗のシャッターが痛々しいです。
「構雄造商店」は末広町の交差点の宝くじ売場と若松通商に挟まれた場所にあります。小生がこの店を知ったのは、アキバの現役店員時代の大ベテラン常務が教えてくれたからです。「おでんが好きなら、末広町にあるカマエってお店でネタを買って、家で土鍋で煮るといいよ」「はあ、カマエですか…」「ははあ、変な名前だと思ってるんだろ。コレがなあ、ちゃんとした苗字なんだぞ。正式名称は構雄造商店っていうんだ」という具合です。こんな話も聞きました。「ネタがいいから、神田や上野の割烹が、ソコから仕入れてるんだよ」「本当ですか」「バカヤロ、一回喰ってから文句を言え!」。


この店も老舗といって良いでしょう。創業、大正2年で、構雄造氏とは創業者のお名前です。二代目が構常雄氏、現在の三代目が構壽雄氏です。中央通りで画像のようにビルの谷間にあるお店ですが、実績もなかなかのモノです。手造り「おでん種」「半ぺん」専門で、この「半ぺん」は、2001年11月に全国蒲鉾品評会農林水産大臣賞を受賞しています。小生が推奨するのは、たしか1050円だったと記憶しているのですが、「つみ入」「こんぶ」「中型半ぺん」「玉子巻」「ちくわぶ」などが袋に入ったミックスです。料理屋が買いにくるだけあって素材の味、歯ごたえが、そこらコンビニおでんと違います。職人が作ったおでん種を一度味わってください。


ちなみに三代目・構壽雄氏は神田松富町生れの慶應・経済学部出身です。以前、「日経ベストPC」という雑誌で取材したことがあるのですが、最初、広告代理店でサラリーマンをして、その後に三代目を継いだそうです。審判免許三級を取得しているサッカー大好きオジさんでもあります。現在もオーバー40のチームではFWを続けているのでしょうか。画像は開店前を写していますが、狙いはビルの谷間に存在する、シャッターに落書きされた老舗を強調したかったからです。ダレがやったか知らないけれど、シャッターとはいえ、店の顔だぞ! 消しにいけよ、やった奴。この店はなぁ、関東大震災で焼かれ、空襲で焼かれても立ち上がってきたんだぞ!


【島川言成のメッケたぞ!】もご利用くださいませ。

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