2010年7月9日金曜日

「はなの舞」が去って・・・

 ご覧のように、まだ「はなの舞」が映っています。はい、この撮影をしたのは2010年5月某日のことです。経営母体はチムニーで、1984年2月に、ジャスコ(現イオン)の100%出資の居酒屋FC企業として神田錦町で設立されました。日本がバブル崩壊に向かって疾走していた時期ですから、「洋風居酒屋・チムニー」は好業績を続けました。
 
寿司居酒屋・はなの舞」1号店は京橋で、1995年1月に開店しました。バブル崩壊後の1997年、経営権はジャスコから米久に移動します。米久の戦略は新業態フードサービスで、「居食工房・こだわりや」「ビア・チムニー」「焼肉バイキング ビア・チムニー」「立ち飲み処」「えんとつ屋」「炎のチムニー」「活魚はなの舞」「創作居酒屋 団欒 炎」「だんらん」などを展開します。


「はなの舞」は2003年8月には100店舗目を出店しましたが、この頃から外食産業は飽和状態を向かえ、またデフレ景気が本格的に広がりはじめます。それでも、新業態「食・菜・酒 知夢仁」「四季の心づくし 花の舞」などを展開し、2005年2月にジャスダックに株式上場を果たします。新業態戦略は「ファーストグルメ」「炙り居酒家 知夢仁」「海鮮うまかもんや はなの舞」「海鮮料理 さかなや道場」「鎌倉とんかつ 豚夢創家(トムソウヤ)」「やきとり道場 こだわりやま」「ホルモン道場」などなど。


 まだまだ展開は続きます。「昭和の台所 一丁目一番地」「熱烈中華道場」「一間酒場 1丁目1番地」と続き、はなの舞が500店目を達成した2009年11月にカーライルグループのエフ・ディーが、米久の普通株式公開買付けを実施します。エフ・ディーの公開買付は成功し、同社が米久の親会社になりました。外資は合理経営を過剰に求める傾向にありますが、アキバの中央通りの「はなの舞」の閉店が、その結果かどうか? その場所は現在、格安イタメシ屋の「サイゼリヤ」になりました。

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