2010年7月22日木曜日

AKB48劇場と若者たち

 いまや飛ぶ鳥も落としそうな勢いのAKB48ですが、彼女たち街中アイドルは、アキバのドン・キホーテの最上階にあるAKB48劇場から生まれました。実はココ、ドンキの前のアソビット・シティの時代に、イベントホールとして設置された場所です。ザ・コン本店地下の事務室で、当時の店長から、いろいろな作戦を聴かされたことがあります。まだ、ラオックスが中国企業の傘下に入るなんて、だれも想定していなかった時代の話です。ちなみに、アソビット・シティのグランドオープン記者会見が開かれた場所でもあります。
 
 アキバでは石丸電気を中心に、声優やアイドルたちの握手会、撮影会、ミニコンサートなどが開催されていました。ちょっと名前の売れた声優だとしたら、驚くばかりの若者たちが集まりました。アキバは新人アイドルをデビューさせるのに都合の良い立地だったのでしょう。その集客力に目をつけたのが秋元康だと思います。公式劇場になってから、照明や什器などで、さまざまな改装が施されました。小劇場とはいっても、203坪という広さがあります。建物全体は223坪だと記憶していますが、こちらの数字は自信がありません。なのにどうして書いたの? はい、あのビルにあったミナミムセンでマネージャーをしていたもので(汗)。
 
 AKB48劇場の定員は250名で、椅子席は170席あります。6人掛けの長椅子は、決して、座り心地が良いとは言えませんが、そこはアイドル力でカバーですね。立ち見席は80席あります。劇場の最後部にはお立ち台が設置され、ココからステージを見渡す“通”もいます。劇場の特徴として、ステージと客席の距離が近いことがあります。最前列席からステージまで約2メートルなので、最前列の確保に情熱を燃やす若者もいます。
 
 劇場の天井には48個のムービングライトが吊るされ、その他の照明器具まで含めれば、100個以上の照明器具がAKB48の可愛らしさを演出します。ステージ中央の天井にはミラーボールが設置されていますが、250席程度の箱に48個のムービングライトがあるのですから、多少のブスでも美人に変貌させることができそうです。コンサートが開かれる日の劇場ロビーは、通常の営業時間中は出入り自由なので、入場待ちをしていたり、AKBグッズ購入が目的の若者を見ることもできます。たまに、締め出される日もありますけどね。
 
 2008年6月8日に発生したバカが起こした事件の影響は、ココにも出ました。警察の指導で劇場内への荷物持ち込みが禁止されました。結果、ロビーにコインロッカーが設置され、手荷物はコインロッカーに預けてから入場するようになりました。コインロッカー数なんて知れたものです。荷物預かり所もできました。劇場に向かうにはドン・キホーテのエスカレーターを使います。実は、裏側にエレベーターが2機あるのですが、利用できるのは7階までです。ただし、同じエレベーターを使って、メンバーやスタッフは8階に行っています。…ということは、ココで待てば。現在、この行為は禁止となっています。

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