2010年6月23日水曜日

2倍のスカイツリー

 撮影場所は東京スカイツリーを撮るならココと評判の高い「十間橋」です。以前もご案内しましたが、その後を撮影しに出かけました。東京タワーの高さを超えてから、見物客とカメラマンの人数がぐっと増えています。スカイツリーへのアクセスは東武の「業平橋」駅が至近ですが、十間橋は都営浅草線か地下鉄半蔵門線の「押上」駅が便利です。 


 建設途上のツリーは「北十間川」のほとりで建築中です。運河沿いにはいくつかの橋の上が格好の見物スポット。毎日の定時を決めて撮影にきている高齢カメラマンがいます。「雨の日でも来るんですか?」「台風でも来ます」とのことです。「できちゃったら、いつでも同じ被写体になっちゃうじゃない」。なるほどねぇ。


 十間橋は運河に映った逆さツリーを撮影できる数少ない場所です。「もうすぐ、全体が撮影できなくなるよ。写真を撮るならいまのうち」と、その貴重さを教えてくれる地元のヒトまでいます。小生もそれにトライしてみました。常連らしいカメラマンは、「きょうは風があるからね。無風だったら、ばっちり撮れるよ」。





「よく、あんなものを建てれるわねぇ」というおばさんに、やはり地元のヒトでしょうか、高度な建築技法を説明するヒトもいます。「アレは法隆寺の五重塔にも使われている技法で、心柱制震っていう建築方法なの。円筒形の心柱がツリーの中心部を縦に貫いて、外側を本体部分にあたる鉄骨の塔が覆っているでしょう。地震にも強いんだよ」。

 地震が発生した場合、心柱と本体の揺れるタイミングがズレるんですね。それで地震エネルギーを相殺するんです。誰が最初に考えたのか分かりませんが、千年以上も前の発明というのですから驚きます。完成すれば634メートル。長引く景気低迷で、お金を使ったレジャーを楽しめるヒトはほんのわずか。ツリー見物はいいですよ。タダで口をぽかんと開けて、癒されます。




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