2007年8月24日金曜日

一番好きな駅名「日暮里」

山手線の駅名を好きな順番に並べよと質問されたら、小生の真っ先に「日暮里」を挙げます。漢字の配列と「にっぽり」という読み方が好きなんですね。風情は時代の荒波に凡庸となることは古来からに決まりごとです。例によって駅ナカ開発で、どこにでも街に変化する模様です。

日暮里駅の東西には「一変」という漢字を贈呈したいと思います。西側は谷中霊園一帯と表現して誤解がないと思います。巨大な霊園には様々なヒトの墓標がありますが、実際に確認してきたのは朝倉文夫、天津乙女、色川武大、上田敏、円地文子、鏑木清隆、川上音二郎などです。

ちなみに同霊園には非公開の徳川将軍(8代吉宗以降)の墓もあります。非公開に反して開けっぴろげな雰囲気に満ちているのが、駅の東側です。駅前再開発の模様を、バスターミナルに立つ太田道灌像はどのように感じているのでしょうか。駄菓子屋街・繊維問屋街もこちらです。

日暮里駅と見沼代親水公園駅の9.8kmを結ぶ新交通システム「舎人ライナー」の運行予定は本年末。日暮里駅は東側は、下町の空気を漂わせていたのですがが、駅前からガンガン変貌を、あるいは凡庸な街に変貌しようとしています。賢人たちが眠る西口との乖離が広がり続けます。

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