2007年7月27日金曜日

秋葉原はいまでも変わる街

日本で有名な観光地といったらどこをあげますか?小生は以前、機械翻訳のベンチャーで働いていたことがあるのですが、同僚に外国人もいました。コイヤーくんという彼の家族が日本旅行に来日したとき、彼から東京の面白い場所を教えて欲しいと頼まれました。そこで、小生が教えたのは3Aです。外資系企業には外国人が多く働いていますが、この3Aを押さえておいてください。日本に来た人は、京都や奈良よりもエンジョイできること請合いです。で、3Aとは「浅草」「アメ横」「秋葉原」です。

家電店、パソコン店などが集積している場所として秋葉原は有名になりましたが、最近の秋葉原ではそうした見方をすべき場所ではなくなっています。アニメや同人誌、フィギュアやガレキ、鉄道模型や無線関係、セキュリティグッズや免税品など、個々の要望に応じたお店が散在する街に変貌したのです。ゲームやアニメの登場人物からスタートしたサービス業も生まれてました。メイドカフェはあまりに有名ですが、小生はコンセプトカフェと表現します。メイドパチンコにメイドリフレクソロジーまであります。

人は十人十色です。いかにも紳士然とされた方々、上記の各店をオタクショップだとかオタク系の店ののような表現をしますが、本人が好きでやっていて他人に迷惑をかけないようなら、どんどんやるべきだと思っています。いわゆるオタク的な人たちに共通するのは「コダワリ」の強さですし、その「コダワリ」は文化を進化させています。アキバではアイドルオタクに向けたイベントも開催されますが、他方、高性能な自作二足歩行自作ロボットに熱くなっている人もいます。パソコンという便利な機械は同人誌や同人ソフトにとって必需品となりました。CGに強い「こだわり」のある人の自作PCには驚かされます。

秋葉原を「趣都の街」「オタクの聖地」などと呼ぶ人います。マスメディアは、ちょうどテレビにあってカメラの前だけが真実であるのと同じように、系統化することが大好きです。映画の「電車男」は、アキバ=オタクを見事に印象付けてくれました。ところが、実際のアキバは、各店が日銭を稼ぐ修羅場のような面があります。他店との差別化をはかるために、「これ、違法じゃないの?」と聞きたくなるような商品が売られています。何かと話題の中国ですが、彼らは違法コピーしたアドビやマイクロソフトのアプリを堂々と販売中。CATVを無料で見られる検波チューナー、規格外のレーザーポインターなどなど。

アキバといえば夜が早い街で有名でしたが、最近はそうでもありません。ドン・キホーテができたあたりから、ネットカフェもあちこちに見かけられるようになりました。23時以降に入店すれば二千円以内で一晩過ごせるナイトパックがはじまります。夏コミ、冬コミの頃になると、そうしたお店は大繁盛しています。駅前再開発で秋葉原クロスフィールド、ヨドバシカメラマルチメディアAKIBAなどができました。資本力はる新参者は、中規模クラスのアキバの老舗の経営を苦しくさせています。いまも変わる街がアキバなのです。

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